お世話になっております、
いわたさんです。
今回の記事では、
新入社員のOJTで理解して
おくべきポイントを
ご紹介します。
今回の記事では、OJTの特性について
紹介します。
OJTで知っておくべきポイント
OJTの特性を知る。
最初に「手順」ではなく「目的」を教える
教える業務を標準化しておく
行動は「強化」/「弱化」で学習される
成長曲線を知り、忍耐する覚悟を持つ
業務でも一番重要なことは「信頼」
OJTを開始する前に、
最低限知っておく、
準備しておくべき
ポイントを整理しました。
これらのポイントについて理解し、
準備しておかなければ
効果的なOJTはできません。
OJTの定義と特性
OJTとは、
『On the Job Training』の略語で
「実務を通じた訓練・職業教育」
という意味です。
実際に業務に取り組みながら
業務の手法を身に着ける方法です。
OJTは多くの企業で採用されている
新人教育の手法です。
OJTの対義語として、
OFF-JT: OFF the Job Training
「職場外研修」があります。
こちらは、研修、講習、テキスト
などにより、業務に必要な
技術や能力を身に着ける教育です。
OJTのメリット
①効率的に実務に関するノウハウを学べる
OFF-JT(座学、研修、テキスト)では
比較的大規模な研修で、
教材(テキスト、スライド、
研修コース)を用いて
下記の項目について習得します。
- 態度(マナー、社内ルール)
- 業務に必要な基礎知識
- 業務に必要な専門知識
一方、OJT(実務での教育)では、
実際に業務に取り組みながら
業務の手法を学びます。
- 業務の手順
- 業務を効率的に行うコツ
OJTでは業務の
「手順」、「コツ」といった
実務に必要なノウハウを
効率的に習得できるので、
いち早く新入社員を
即戦力するのに向いています。
②実務を通じて新入社員の不安を解消
新入社員の多くは、入社する際に
下記のような不安を抱えています。
- どのような仕事をするのか
- 仕事で失敗してしまわないか
- どんな人と仕事をするのか
- 職場に上手く馴染めるか
OJTでは「実際の職場」で
「実際の業務」に携わります。
OJTを行うことで、入社前後の
不安の基になっていることが
早い段階で明らかになり
不安の解消に繋がっていきます。
③次世代リーダーの育成
OJTでは社員が新入社員へ
教育をします。
今まで業務を教わり遂行してきた
若手社員がOJTを行うことで
「教わる側」から「教える側」に
変化します。
将来、組織を管理する立場になる
若手社員が、OJTを通じて
組織管理の重点のひとつである
「教えること」を実践的に
学ぶことができます。
OJTのデメリット
OJTには次の2点の
デメリットがあります。
①OJTの効果が担当者の力量に左右される
OJTは教える側も、教わる側も
1人~数人といった具合で
少人数の規模で行います。
OJTは座学とは異なり、
教育の品質を底上げするための
「教え方」のマニュアルや手順は
無いことが多いです。
そのため、OJTによる効果は、
「担当者の力量によって決まる」
と言っても過言ではありません。
もし、教える人が
「人に教えることが苦手」であれば、
OJTによる新人の育成効果は
低くなってしまいます。
②OJTは担当者の負担が大きい
OJTは社員が教師役となって
行います。
また、OJTは少人数の規模で
実践教育です。
そのため、担当者となった社員は、
新入社員が独り立ちするまでは
今抱えている業務を遂行しながら
新入社員に付きっ切りで
教育を行う必要があり、
OJTの担当者にとって教育が
大きな負担となります。
このデメリットに対して、
- OJTの進捗管理
- OJTを担当する人の業務量の調整
- OJTを担当する人のメンタルケア
といった、職場のフォローが
欠かせません。
OJTの特性のまとめ
こちらは、OJTとOFF-JTの手法、
見込める効果をまとめたものです。
なぜ、OJTを行うのか
次に、OJTとOFF-JTの違いから、
企業がOJTを行う理由を
考えていきましょう。
何故多くの企業がOJTを
実践しているのでしょうか。
企業がOJTを行う最大の理由は
「効率的な即戦力の育成が
できることです。」
OJTでは、業務に取り組みながら
やり方を覚える手法なので
OFF-JTに比べて次の効果が見込めます。
- 実務に関するノウハウを
効率的に習得できる - 不安を解消して、職場風土に
早く慣れることができる。
また、企業がOJTを行う理由として
「次世代リーダーの育成」も
挙げられます。
企業は、OJTで「人に教える」
ことによる学びの効果も
人材育成の過程に組み込んでいる
ことが多いです。
OJTの十分なフォローが
できている会社は
少ないですが…
(ボソッ
OJTの効果から意識しておくポイント
前述より、OJTを行う理由(=効果)は
・効率的な即戦力の育成
・不安の解消
・次世代のリーダーの育成 です。
したがって、OJTを行う上で、
「新入社員に教える人」、
「フォローする人(管理職)」は
次のことを意識する必要があります。
①OJT、OFF-JTのどちらが適切か考える
OJTとOFF-JTはどちらも教育ですが、
学べることや期待できる効果が
大きく異なります。
そのため、業務の教育では
教えたいことを明確にして、
OJTとOFF-JTのどちらで教育を
行うかを検討・計画して、
OJTとOFF-JTを並行して行うことが
望ましいです。
私の場合は、下表のように
使い分けを意識しています。
②OJTを受ける人と担当者のフォロー
企業はOJTを通して、
業務を覚えるだけでなく
次の効果も期待しています。
- 職場風土に慣れてもらう(新人)
- 次世代リーダーの育成
OJTで新入社員がなかなか育たず、
新入社員を頭ごなしに叱責しては
新入社員は職場になじめず、
異動や離職を希望するようになります。
また、OJTの担当者は
自分の業務を抱えながら
OJTを行うので、フォローが不十分で
担当者がキャパオーバーになると、
- 教育の時間を確保できない。
- 焦燥感から新入社員を責める、
あるいはOJTをあきらめる。
といったリスクがあります。
OJTは担当者だけでなく、
管理職や他のメンバーも協力して
行うことが必要です。
まとめ OJTの特性を知る
次回以降の記事で、
他のポイントについても
説明していきます。
OJTの特性を知る。
最初に「手順」ではなく「目的」を教える
教える業務を標準化しておく
行動は「強化」/「弱化」で学習される
成長曲線を知り、忍耐する覚悟を持つ
業務でも一番重要なことは「信頼」