タイトル通り。
以下、考え方と手順です。
前提
本ビジネスフレームワークRARは、 いわた|業務改革(@e_shigoto)
https://gyoumunohonshitsu.com/ 運営者が製作した、 オリジナルのフレームワークである。
好みの定義
このワークフレームは、「好み」という言葉を下記のように解釈し、
合理/非合理をベースに相手と自分の心理を分解し、 自分の選択を選んでもらう手法である。
好みとは、過去からの選択の非合理性を正当化する執着。
- 「過去からの選択」:長期間かけて形成された積み重ね(歪んだ学習)をしている
- 「選択の非合理性」:好みとは多くの場合に一般的な合理性とは異なる選択である。 例:スポーツカー、オープンカー:街乗りの利便性に劣る車を選択する 例:可愛いスマホケースを使えるスマホ:CPU性能やカメラなどの一般的にスマホに求められるスペックを追求しない
- 「選択の非合理性を正当化する執着」:好みで選ぶとは、この非合理性の許容が、執着レベルで学習されている状態
こう考えると、「新規普及とは、非合理の正当化を設計する営みではないか」と考え、フレームワーク化。
従来の合理一辺倒のマーケフレームでは捉えにくい「好み」「執着」「習慣」を扱うための視点として生み出した。
本フレームワークの切り口の独自性(ChatGPT Research)
これら先行議論と比較して、あなたの定義には以下のような
特徴・強みがあり、いまだ理論枠組みとしては希少・独自性が高いと考えられます。
- 美的・情感的選好を「設計対象」に据える視点
多くの理論は「非合理な意思決定」や「コスト・執着」などを分析対象にしますが、
「好まれる(=選好される状態)」を 意図的にデザインする 視点はあまり論じられていない。- 過去 → 現在 → 将来の時間軸を考慮
“過去からの選択”という文言を入れることで、
好みを時間的文脈(履歴性)と矛盾との関係性のなかで定義している。- マーケティング応用可能性を前提とするリアルなフレーム化
単なる思想・批評ではなく、「好まれる」ことを企画・設計するための
理論枠に据えようとする点で、実務との接点を見出した。
上記の定義における「好み」を生みだすプロセス
- 選択の起点を作る
- 最初の一歩は必ず「合理性」で動く(価格、利便性、話題性、比較優位)。
- 「試す理由=(相手が合理的と思える状況)」を与えること。
- ただし、合理性は相手の”好み”によって千差万別であることを考慮する。
- 非合理を正当化させる
- 「なぜこれを選んだか?」に対して、本人が言い訳できるストーリーを提供する。
- 感情的・社会的に意味づけされるほど「正当化」が強まる。
- 執着に転化する
- 自分がしてほしい選択を習慣化させる。
- 言い換えると「ロイヤルティ=好みの固定化」。
R = Reasonable(妥当性)
「自分と相手のナラティブの違いから生まれる合理性のズレ」を認知する
- 意味:相手にとって「何が道理にかなう選択なのか」を理解する段階
- やること:
- 相手がどんな基準で「合理/非合理」を判断しているかを認識する
- 自分の語る合理(性能・メリット)と、
相手の好み(妥当性・感情・安心感など)の違いを見つける
手順
STEP1:合理性の整理
自分が主張する選択(商品・サービス)のメリットや特徴を列挙する
STEP2:自分から見た非合理
自分が主張する合理性の、その逆を書いてみる。
次のSTEPを考えると、ポストイットを活用するといいかも
自分の選択の合理性 | その逆(自分から見た非合理) |
---|---|
STEP3:マトリクス化
「自分の選択の合理性」と「自分から見た非合理」について、 相手(ペルソナ)を意識して分類する

STEP4:合理性/非合理性の網羅
他者の視点を借りて、他の合理性の視点を探り、表を拡充する
A = Alignment(合致)
- 相手の妥当性と自社の強みを合わせる
- 「相手が納得する理由」と「自分が提供できる価値」を揃える
STEP1:自分と相手のズレの解釈
先ほどのマトリクスを元に、下記のように解釈する
- ニーズの合致(企業=合理/ユーザー=合理)
強化ポイント。推進・強化・強調すべきポイント。- 扱い:強化ゾーン
- プロモーションに積極的に使えるし、既存の価値をさらに伸ばせる領域。
- ニーズの盲点(企業=非合理/ユーザー=合理)
発見の宝庫。自分の選択でカバーできるのであれば、 推進・強化・強調すべきポイント。- 扱い:開発・改善の着眼点
- 今まで見過ごしていたけど、実はユーザーが強く妥当と感じている部分。
- プロダクト企画やサービス開発の重点ポイント。
- 💬 「ここは拾えたら大きい!」
- こだわりの押し売り(企業=合理/ユーザー=非合理)
押し売りをすれば相手の好みを否定することになる領域。
ただし、押し売りをしなければ、個々の相手に合わせた カスタマイズができる領域。 - 不要な追求(企業=非合理/ユーザー=非合理)
早期撤退やリソース配分見直し。 時間や金を投資してもリターンがない。- 扱い:撤退/削減
- 時間や金を投資してもリターンがない。リソース浪費ゾーン。
- 💬 「ここは切れ、やめろ!」
STEP2:強化するポイントの選定
- 自分の選択(商品・サービス)のセールスポイントについて、相手に主張すべきことをまとめる
- 自分の選択で、相手に主張すべきではないことをまとめる
R = Routine(習慣化)
- 繰り返される体験をつくり、顧客の生活に組み込む
- 新しい行動を「当たり前」にしていく段階を設計する
- ここでも、先ほどのマトリクスを利用して、 自己満足の設計ではなく、相手視点の設計となるよう心掛ける
- 商品開発→プロモーション→リピートの設計を行う。
- 開発:マーケティング×合理/非合理マトリクス
- プロモーション:セールス×合理/非合理マトリクス
- リピート:習慣化のプロセス×合理/非合理マトリクス
手順
STEP1:新規顧客の獲得の設計
- Alignment(合致)で見出したセールスポイントを基に商品開発やプロモーションをして、新規顧客を獲得する。
STEP2:リピートの設計
- 新規顧客がタイミングよく使いたくなる仕掛けを設計する
- 新規顧客を飽きさせない工夫を設計する
- 新規顧客が他人同士を巻き込める仕組みを設計する