成功を手に入れることは多くの人にとって目指すべき目標です。
しかし、成功を重ねることでかえって
成果を出しにくくなるという矛盾が存在します。
この現象は「成功のパラドクス」と呼ばれ、
誰もが直面する可能性があります。
本記事では、このパラドクスの本質と、
それを回避するための方法について考えていきます。
成功のパラドクスとは
成功のパラドクスとは、成果を積み重ねるにつれて、
かえって新たな成功を掴みにくくなる現象を指します。
ある人が、成果を出せるようになると成果が評価され、
その人に仕事がある詰まるようになります。
そして、多くの仕事や多くの選択肢を抱えるほど、
どれを選ぶべきか迷い、一つひとつの業務に対して
考えたり取り組む時間や、投資する資金などのリソースを
分散させてしまうことになります。
その結果、すべての仕事が中途半端で上手くいかなくなり、
成功できなくなってしまう…というのが
成功のパラドクスの一連の流れです。
一度成功を収めた人ほど、次に進むべき方向が曖昧になりがちです。
このネガティブな現象を避けるために必要な考え方について述べていきます。
全てを手に入れるのは不可能
成功を重ねることで手に入る選択肢は増えますが、
それを全て追い求めることは非現実的です。
どんな状況でも「トレードオフ」が存在するため、
選択肢を絞り込むことが必要です。
世の中はトレードオフである
「トレードオフ」とは
一方を達成するためには、
もう一方を犠牲にしなければならない ということ例:コストを下げるために、
品質を下げる例:●●さんを課長にした方が良いので、
▲▲さんを降格する例:新しいプロジェクトに時間を費やすと、
既存の業務への集中度が下がる。
人生や仕事には必ずトレードオフが存在します。
成功者ほど、このジレンマに直面しやすく、
明確な判断力が求められます。
リソースは有限である
時間、資金、協力者の援助などのリソースは有限です。
しかし、その有限性を意識できている人は多くはありません。
全てが無限であるかのように、より多くのことに
取り組もうとしてしまいます。
これが、全てを失いたくないという人間の性です。
しかし、リソースは有限です。
リソースをを効率的に配分するためには、
優先度が低いことを省き、本当に重要なことに
集中する必要があります。
重要であるのは、やらないことを決めること
成功のパラドクスに陥らず、成功し続けるには、
何をやらないかを決めることが重要です。
「すべてを手に入れたい」という欲望を抑え、
優先順位を明確にすることで、
より確実な成果を得ることが可能になります。
成功のパラドクスに陥らない為に
成功のパラドクスを回避するためには、
意識的な選択が欠かせません。
トレードオフを意識して、
・やるべきことを明確にする
・やらないことを決めて手放す これに尽きます。
そして、優先度が高いことにリソースを集中させ、
やるべきことで成果を出していくのです。
そうすることで、成功し続けることができます。
この記事を書く際に参考にした、「エッセンシャル思考」はオススメの図書です。
是非、ご一読ください。