広告 業務の本質 失敗する思考

絶対に大丈夫な会社などない-組織衰退の5段階

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「大企業に勤めているからクビにはならない。」
「成長産業だから大丈夫。」
この様な考え方をしている方は危険です。

企業はいきなり衰退し、リストラや倒産を
行わざる状況に陥ることがあります。

本記事では、この組織衰退の5段階を紐解きながら、
キャリアの観点から自己防衛の手段を考えていきます。


企業は突然倒れる

企業の衰退は一夜にして起こるものではありません。
その多くは、徐々に積み重なった小さな失敗や見過ごされたリスクから始まります。

ジム・コリンズの名著『ビジョナリーカンパニー3』では、
組織が破滅に至る「5段階のプロセス」を明らかにしており、
これはどんな企業でも起こり得ることであると警告しています。

ジム・コリンズの『ビジョナリーカンパニー3』によれば、
組織衰退の過程は次の5段階に分類されます。

  1. 成功から生まれる傲慢さ
    → 成功を当然視し、現状維持や改善の努力を怠る。
  2. 規律なき拡大路線
    → 無計画な成長戦略により、組織の基盤が揺らぐ。
  3. リスクを見失う兆候
    → 問題を直視せず、リーダーシップが機能しなくなる。
  4. 崖っぷちの戦い
    → 組織を救うために苦境からの立て直しを図るが、遅すぎる。
  5. 終焉の不可避
    → 再起が不可能となり、組織が崩壊する。

これらの段階を進む中で、組織は徐々に活力を失い、
最終的に破滅に向かいます。

「大企業に勤めているからクビにはならない。」
「成長産業だから大丈夫。」

これらの思考は、まさに第1段階や第3段階の現れであると言えます。
この様な考え方の人が多い企業は衰退を迎えるリスクがあり、
非常に危険であると言えます。

私たち個人としても、組織に依存するだけでなく、
自分自身のキャリアの行方を考えることが求められます。

次のセクションでは、そのキャリアを考える上での重要なポイントに触れます。


今の職場を離れても稼いでいける自信はあるか

長期間働いて仕事に慣れると、その職場に居続けること安心感を覚えます。

しかし、事業再編やリストラ、倒産などが起きれば
その職場を離れざるを得ません。

他の職場へ移り、違う業務に就けば、
その安心感も脆く崩れ去る可能性があります。

今いる職場の衰退リスクに備え、
自己防衛をどのように考えるべきか考えていきましょう。

本文
組織の未来が危ぶまれる場合、私たちは
「自身の能力で生計を立てられる」のかを自問しなければなりません。

「今のスキルは、他社や他業種でも通用するのか?」を考えることは、
変化の多いこれからの時代、非常に重要です。

ジム・コリンズの言葉を借りれば、持続的な成功のカギは「適応力」にあります。

これは、単に専門スキルを持つだけでなく、
時代や市場の変化に柔軟に対応できる能力を指します。

たとえば、ITエンジニアが農業に転身したり、
営業職が教育分野で活躍する例は、適応力の重要性を象徴しています。

キャリアの自立は、企業の衰退・倒産に対する最大の保険です。

この、「適応力」の基になる考え方こそ、
「業務の本質を理解すること」だと私は考えています。


異動→転職→異動を通じて理解したこと

私は過去に、異動を2回、転職を1回経験しました。
さまざまな職場での経験を通じて見えてくるのは、
どの業界、職務にも共通する「業務の本質」の存在です。そ

れを理解することが、変化の時代を生き抜くポイントになると実感しています。

業務の本質を理解していれば、他業種でも価値提供ができる

私自身、これまで異動や転職を通じて、
次のような業種にに携わってきました。

  • 生産技術
  • 研究開発職
  • 製造現場のオペレーター
  • 初級管理職
  • 教育の企画・担当

その中で気付かされたのは、
「抽象化すれば、業務の本質は同じ」という事実です。

例えば、色々な部門の業務を見ると、その内容は多種にわたるように見えます。

  • 製造部門:「品質の管理」、「出荷数の確保」、「製品の開発」
  • 営業部門:「顧客満足度の向上」、「売上や契約数の獲得」、「ニーズの調査・発掘」
  • 教育部門:「利益を生み出せる人材の輩出」
  • 管理職:「業務の管理」、「ヒトの管理」、「リソースの管理」

これらは、一見異なるように見えますが、その本質は同じで、
「目的を達成するための成果物を生み出すこと」なのです。

業務の本質=目的を達成するための成果物を生み出すこと

私が異動、転職の度に、業務の本質を意識して、
下記を繰り返すことで成果を出し続けてきました。

  1. 自身の成果物を提供する相手は誰かを知り、
  2. どのような目的でその成果物が求められているかを知り、
  3. 協力者やツール、利用可能な経費などのリソースを把握し、
  4. 真に必要とされている成果物を生み出す。

他業種においても、その組織や業務を正しく理解できれば、
組織において必要とされる人材となれます。

そして、これを実現するために必要なのが
「業務の本質を理解する力」です。

次章では、その方法について詳しく解説します。


業務の本質を理解しよう

業務の本質を理解することは、今の職場で成果を出せるだけでなく、
職場の衰退リスクに対応するうえでも最大の武器となります。

本サイトでは、その業務の本質について考え、
マインドやスキルを身に付けるための記事を用意しています。
是非、ご活用ください。

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  • この記事を書いた人

いわたさん

【プロフィール】
Name:岩田さん
Work:JTC製造業
Like:改善!
若手の頃の苦労を共有して
日本の生産性を上げたい系ブログを
書いています。

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