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業務改善の進め方-①ECRSのE(排除)

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今回はECRSのE、「Eliminate:排除」について
私が意識していることのポイントを紹介
します。

おさらい ECRSの法則とは

前回の記事のおさらいです。
前回は、「ECRS(イクルス)」という
考え方を紹介しました。

このECRSについて、
それぞれの頭文字の意味は
以下の通りです。

Eliminate:排除
 ⇒仕事や業務を廃止する

Combine:結合
 ⇒仕事、成果物を結合してまとめる
  あるいは分離して簡素化する

Rearrange:交換
 ⇒人、モノ、方法を変えることで効率化

Simplify:簡素化
 ⇒複雑な業務を誰でも簡単にできるようにする

改善の効果:E>C>R>Sであり、
改善の順序:E→C→R→Sで行うことが効果的。

ECRSの「E」 Eliminateの【壁】

ECRSの「E」 Eliminateは
仕事やルールの廃止は、
その仕事の存在自体を
無くすことができる
非常に効果的な手法です。

しかし、そこにはハードルが
あることを知っておく
必要があります。

【壁】その1 無限に増える業務

ここでルーチン業務における
悲しい法則について説明します。

ルーチン業務は組織が運営される中で、
数・ボリュームが増えていきます!!(鉄則)

 ⇒詳細はこちら

【壁】その② 組織の長(長)から見た排除のハードル

ECRSのE、「Eliminate:排除」について、
組織の仕事・ルールが増えていく中、
仕事・ルールを無くすという行為は、

たとえ不要だと思われる業務であっても、
組織の長(おさ)にとって
勇気が必要な、ハードルの高い手法
である


ということを認識したうえで
進める必要があります。

所属する組織のトップが首を横に振り続けては、
「Eliminate:排除」を推進することはできません。

そこで、まず行わないといけないことは、
組織単位で「Eliminate:排除」を
進める必要があるということを、
上司に理解してもらうところからスタートします。

ECRSの「E」 Eliminateの進め方

「Eliminate:排除」の進め方の1stステップは

『信頼できる上司やメンバーと、
 ECRSのEの効果と必要性について
 コミュニケーションをとり、
 組織単位で「Eliminate:排除」を
 できる=(長が首を縦に振れる)
 雰囲気を作ること』 です。

現在、ECRSの考え方が多くの書籍や
webサイトで紹介されています。

また、近年では、社長が自ら不要なルールを
無くすことの重要性を説き、
トップダウンでECRSを進める企業も増えてきました。

この、世の中の流れを利用して、
信頼できる方から説き伏せていくのです。

組織単位で「Eliminate:排除」を
できる雰囲気ができたら、
次は何を「Eliminate:排除」するか。
について考えます。

手法は次の通りです。

1:業務・タスクの洗い出し

 組織内のすべての定常的な業務・タスクを
 洗い出し、リスト化します。

 1~3の工程で私の場合はこのような
 フォーマットを使っています。
 ぜひご活用ください。
 URL:後日公開予定

2:業務の「相手先」と「目的」を明示してみる。

  1.で洗い出した業務について、
  「相手先」と「目的」を明示してみます。

  →業務の相手先や目的の考え方については、
   こちらのページを参考にしてみてください。

3:目的が無い、不明確な業務の排除

  目的が無い、目的が不明確、
  目的が会社・組織のメリットに
  繋がっていない業務があれば、
  それらを「Eliminate:排除」
  できるか検討します。

 →「重要度」と「緊急度」の
  マトリクスを使用して、
  果たすべき目的化を検討していく。

※ECRSの注意点
 組織内で不要…と思われている業務も、
 社内では本来必要な業務であり、
 アウトプットが思わぬところで
 使用されていることが有ります。

 例:なぁなぁで作成していた
   チェックリストを無くしたが、
   ISOの認証・継続に使用されており、
   審査時に提示できなかった。

 必ず「最終的な相手先」を
 確認したうえで
 ECRSを進めてください。

4:組織単位で承認をいただく。

 1~3の過程を上長に説明し、
 「Eliminate:排除」することについて、
  組織単位で承認をいただく。

まとめ

ECRSの注意点は以下の通りでした。

【壁】その1 無限に増える業務
【壁】その② 組織の長(長)から見た排除のハードル

【進め方】
 1:業務・タスクの洗い出し
 2:業務の「相手先」と「目的」を明示してみる。
 3:目的が無い、不明確な業務の排除
 4:組織単位で承認をいただく。

【注意点】
 組織内で不要…と思われている業務も、
 社内では本来必要な業務であり、
 アウトプットが思わぬところで
 使用されていることが有ります。

次の記事ではECRSのCについて紹介します。

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  • この記事を書いた人

いわたさん

【プロフィール】
Name:岩田さん
Work:JTC製造業
Like:改善!
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日本の生産性を上げたい系ブログを
書いています。

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